
独立研究者・森田真生さんのデビュー作『数学する身体』。岡潔の数ある文章を、森田真生さんが編んだ選集『数学する人生』。
指で数えることから始まった「数」の歴史を追い、無機質にみえる数字の世界に身体性を見出す。数字のなかに「情緒」を説いた数学者・岡潔と、機械に宿る心を探求したチューリング。偉大な数学者を対比することで、身体の地続きにひろがる数学と学びの可能性を書いた小林秀雄賞最年少受賞作。そして、数学者である岡の言葉から、道元、芭蕉、漱石の世界へと導かれた、その学びの過程を追想する選集。時を重ねるごとに、目まぐるしく思考を進化させていく著者の原点ともいえる二冊をセットで。
著・編者:森田真生
発行:新潮社
105mm × 150mm
227P+325p